Hohner製の10 holes diatonic harmonicaを買ってくると、ファの音が極端に低く、前からどうしてなのかなという疑問が解けませんでした。
本日
http://www.ne.jp/asahi/mariko/takanashi/masa/books/bookframe.html
に次のような記述を見つけました。
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なお、完全純正律では、たとえば属7の和音の第7音に、自然7度の音を使うのが本来のすがたで、こうするとこれらの和音の不協和性が緩和されて協和音に近くなるという考え方があります。しかし、この場合の自然7度の音程は、12等分平均律の短7度にくらべて31セントも低いので、現代の聴衆に違和感を与えるという側面もありますから使用に際しては慎重を要します。純正律音階の短7度音を使うという方法の方が実際的なことも多々あるでしょう。自然7度音は、完全純正律の音階構成音には含められていませんが、本シリーズ[2]で述べられている方法で、使うことはもちろん可能です。なお、自然9度は、204セントの長2度をオクターブ上げた音なので特別扱いの必要はありせん。
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確かにG7の和音を作るにはよいのかも知れませんが、メロディでファがどうも下がりすぎていておかしいのです。
日本製のハーモニカではメロディが重視されているようで、このような下がりすぎという感覚はありません。
漠然と、ヨーロッパの人達のファの音って、これを自然に感じるのだろうかって思っていたのですが、そうでもないようです。
しかし、Hohner社は頑固で、単音ダイアトニックも複音ダイアトニックもしっかりファを低くして作ってある。トレモロ・ハーモニカ・クラブのために複音ダイアトニック・ハーモニカの練習をしているのですが、まあ、その背景だけはわかりました。