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BEBOPチューニング
10 holes奏者でクロマチック・ハーモニカも吹くE.O.さんから、Velvet BoiceとCX-12をBEBOPチューニングしてもらえないかとの依頼があり、持ってきてもらって目の前でチューニングしました。Cの音がダブっているので、その左側のものをBbにするのがBEBOPチューニングで、Brendan PowerさんのHPで定義されています。

http://www.brendan-power.com/

ボタンを押したC#側もBにする必要があるので、都合4箇所です。1音下げるので鑢では追いつかず、電動鑢を使って削りました。

いろいろお話しながらなので、1本の調律だけで3時間もかかってしまいました。そして、後日でよいからと5本も残していきました。なんでこんなに持ってるのか聞いたところ、クロマチックの修理技術がないので駄目になると新品を買い込んだ結果だということです。ちょっとした技術があると、修理修理で2、3本あれば事足りると思われるのですがね。眺めていたので、今後はちょっとした修理は可能でしょう。上見の調整やバルブ貼り替えの効果には驚いていました。

帰られてから、そのうちの1本の調律を終えたところですが、まあ、確かに普通のものとは違います。彼の場合はGのブルースを吹くときにBbをボタンを押さずに出せるのがとても気に入っているようです。Powerさんの説明ではFの曲をボタンを押さずに吹けるという効果もあります。私が気が付いたのは、吹き音のグリッサンドがとてもきれいになることです。ドがダブらないことからそうなるのですね。

ところで、Velvet Voiceを手に取ったのは初めてですが、リード・プレートの厚みのせいか、ずっしり重く、音は出やすいですね。彼はマウスピースを270のものに変えたり、Hard Bopperのものに変えたりしているようです。

さて、後4本調律しなくては。
by chromclass | 2004-10-11 16:02 | 修理、改造 | Comments(0)
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