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コード・レッスン・メニュー
コード・ハーモニカの単発レッスンを行いました。
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受講者はハーモニカ教室に属していて、コードを担当しているということですが、バスと微妙にずれると指摘されていて、演奏会が近づいたのでなんとか改良したいとのことでした。クロマチック・ハーモニカ愛好家のホームページ、「お話」の中に「コード・ハーモニカ入門」のページがあります。そのテキスト版をお渡しして、ただし逐一説明するには単発レッスンでは時間が足りませんので、対面式で色々課題を取り上げていきました。

コードの配列記憶法

コードが並んでいる順番が全部わかっているか聞いたところ、普段使っているコードだけしか把握していないようです。並びを記憶するには

 F C G D A E B

をドイツ語読みにすると発音しやすいわけですが、ドイツ語を習得していらっしゃるようで、すんなり発音して、ノートに記録していました。b系もbが付いただけというのですぐ飲み込んでもらえました。調が変わったとき、単に平行移動が起きるだけという話も納得してもらえました。

音が出ない、特に7thが

これはクロマチックのレッスンでも説明していますが口腔内の形、舌を置く場所、腹式呼吸などを改良するように助言したところ、すぐ効果が現われ、大分切れのよい」音になりました。7th(吸うコード)もよく出ます。

練習基礎コード進行

バスとのずれが発生するというので拝見したところ、コード変化時の移動スピードが遅いわけでした。これを改良するためには、基礎のコード進行をまず覚えてもらい、4っつ打ちで練習してもらいました。基礎のコード進行には、

 C Am Dm G7

の循環コードを使います。コード変更の時のハーモニカの大きな移動が含まれているので、これから刻みの練習をする時にこれで音ズレが起きないようにするわけです。これも話としてすぐ理解してくれ、先輩プロ奏者の姿を思い浮かべて納得してくれました。

刻み練習

いよいよ音の刻みの練習です。ワルツから入りました。通常の合奏譜に書かれている「ンチャッチャッ」ではちっとも面白くなくて練習する気にもなれませんが、アドラー・トリオ直伝のバス音のときにも音を出す「ズーチャッチャッ」にするととても練習が楽しくなることを説明し実践してもらいました。実際、楽しいです。その他のリズム・パターンについてもテキストに沿って順次練習していきました。盛り沢山なので、すぐには消化しきれないでしょうが、テキストがあるので自分で練習できると思います。よく使いそうなワルツ、タンゴ、8ビートについて、テープに模範演奏を入れて行きました。

コード・メロディ

時間も大分過ぎたのですが、最後にコード・メロディをちょっとやってみようよと誘い掛け。「きよしこの夜」をやって見せ、かつやってもらい、コードによる音階練習の説明をしました。今まで不思議でしようがなかったのが、なるほど~と開眼したようでした。私がハモソ時代に最初に覚えた「さくらさくら」は楽譜がなくても何とかなるので伝授しました。後、模範演奏で「オー・スザンナ」をやり、「Peg O' My Heart」に挑戦したら、なんと忘れていてトチッてしまいました。いかん、いかん、また練習しておかなければならなくっちゃと自戒。代わりに最近やっている「チム・チム・チェリー」をやって見せました。

時間も過ぎたのでおしまいとなりましたが余程感銘していただいたのか、来週もう一回単発レッスンを受けるということになりました。普段合奏でやっていてなかなか上達しないという悩みがあったようですが、このようにコツ満載のレッスンでも、下地があるからどんどん吸収してくれて、見る見る目の輝きが増していくのがわかり、こちらも楽しい時間を過ごすことができました。
by chromclass | 2013-02-10 10:08 | Chord Club | Comments(0)
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