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古い280
eBayで落札した木製ボディの古い280が届きました。赤い箱なので30~40年前の物でしょう。先ずその赤い箱が壊れています。蓋が完全に取れてしまっています。小さな蝶番のスペアがあったのでそれで取り付け、箱組みが緩んでいるところは木工用ボンドで接着しました。

次にハーモニカそのものですが、一見よさそうに見えました。しかし6番(1~16)のE音にF音が混じった音がします。ボディが割れているのです。分解したところ、中で製造時の接着剤が劣化して、木部が分かれています。底面に板が貼ってあるので、外からは割れているようには見えませんでした。合計、3つのパートに分かれています。でもきれいに接着剤が劣化しただけなので、接着し直せばよさそうでした。

接着はしたものの、分かれている部分の密着度が不足して少し広がってくっついたため、組み立てると中の仕切りがリードの止めてある部分と重なり、うまくありません。まだ接着剤が乾かないうちにとナイフで接合部を分離させ、再度挑戦です。しかし、今度は固まりかけの前の接着剤をきれいに取り除かなければならず、余計な作業が増えてしまいました。

さて、今度は分かれているボディだけを水平な板の上で接着し、少し乾燥するのを待って次に底面の板を接着しました。ようやく固まってきたところで、リード・プレートを取り付けてみると、今度はどのリードもしっかり鳴ってくれます。

全部組み立ててみると、スライドの動きもスムーズで息漏れもありません。中々よさそうな仕上がりです。さて、古い280の調律はA=440になっているので、これからA=443の全音調律に取り掛かります。64枚のリード全部なので数時間かかることでしょう。
by Chromclass | 2005-03-21 15:10 | 修理、改造 | Comments(0)
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