M. K.さんの依頼。
Cコードがしばらくすると出にくくなる。
Cコードが多分もっともよく使うコードなのでしょう。バルブがへばり付きやすくなっていると思います。
リードプレートを外して分解すると、やはりCコードの部分が一番腐食していて色が黒くなっています。でもCコードだけがということでもありません。
よく使うコードでは唾液が乾いた層がバルブの下に形成され、しばらく使うと新たな湿り気によって唾液の層が湿って、糊のような働きをするのだと思われます。その湿り気も使用後にすぐ乾かないので、バルブの接触面にリードプレートの真鍮のさびが出て、腐食が進みます。
対処法は、バルブを浮かせて唾液の塊や錆をヘラでこすり落としてやります。C以外のコードでも多少その気配があるので、48もコードの種類があるので作業量は膨大です。幸いSUZUKIのバルブは接着剤でしっかり」くっついているので、その作業の後でリードプレート4枚を1枚々々水道のぬるま湯で洗って唾液成分を落とします。乾かせた後で元通りに組み立てて作業終了です。
手当は終わりましたが、これから寒い季節に向けて症状が再発することでしょう。自分の楽器もまた同様の対処が必要になると思います。