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SCH-48
M. K.さんの依頼。

Cコードがしばらくすると出にくくなる。

Cコードが多分もっともよく使うコードなのでしょう。バルブがへばり付きやすくなっていると思います。

リードプレートを外して分解すると、やはりCコードの部分が一番腐食していて色が黒くなっています。でもCコードだけがということでもありません。

よく使うコードでは唾液が乾いた層がバルブの下に形成され、しばらく使うと新たな湿り気によって唾液の層が湿って、糊のような働きをするのだと思われます。その湿り気も使用後にすぐ乾かないので、バルブの接触面にリードプレートの真鍮のさびが出て、腐食が進みます。

対処法は、バルブを浮かせて唾液の塊や錆をヘラでこすり落としてやります。C以外のコードでも多少その気配があるので、48もコードの種類があるので作業量は膨大です。幸いSUZUKIのバルブは接着剤でしっかり」くっついているので、その作業の後でリードプレート4枚を1枚々々水道のぬるま湯で洗って唾液成分を落とします。乾かせた後で元通りに組み立てて作業終了です。

手当は終わりましたが、これから寒い季節に向けて症状が再発することでしょう。自分の楽器もまた同様の対処が必要になると思います。
by chromclass | 2013-09-04 16:19 | 修理、改造 | Comments(0)
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