Qi Mei 1248
H. K.さんの依頼。

第9回アジア太平洋ハーモニカ大会記念モデル。

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2年前のアジア大会に参加したときに参加者に配られた記念モデル。第一印象ではあまり鳴りのよくないチープなハーモニカという感じでした。自分なりに上ヶ見調整をしてよく鳴るハーモニカに仕立てていました。

で、H. K.さんのも調整してあげると持ち掛け、会合の折にどうせ同じものだからと、H. K.さんのものと私の調整済みのものを交換してきました。

上ヶ見調整をしてよく鳴るようにはなったのですが、吹いていて楽しくない。なんか息漏れ感がします。

最初に気付いたのは、マウスピースが湾曲していないということでした。湾曲させておかないと、両側をネジで留めたときに中央にわずかな隙間が出てしまうのです。幸い指で簡単に湾曲させることができました。柔らかい金属のようで、いつかまた平らになる心配もありますが問題はクリアされました。でもまだ息漏れ感があります。よくなりますがフェイクがしづらいのです。

次に気付いたのは、スライドが動くスペースを作る側板の構造でした。どうもスペースが大きすぎるようです。Hohnerの270と比べてみると、270の方が狭い。観察すると270のマウスピースとネジ穴の位置が同じです。部品を交換できそうです。スライドの上側の側板を交換してみると、確かにスペースが狭くなり、フェイクしやすくなりました。しかしスライドの動きが悪い。両者のスライドを較べてみると、270の方の幅が少しだけ狭い。Qi Meiの幅広のスライドでは幅が一杯一杯で動きが悪くなるのです。それならばとスライドも270のものに変えてみました。今度は動きもよくなり、息漏れ感がなくなり、フェイクもしやすくなりました。しかし気密性がよくなったことにより、吹き詰まり感が出てきました。この場合はもっとリードの上ヶ見を増やしてやる必要がありました。調整して完成。とても吹きやすく、フェイクもしやすくなりました。

結局、マウスピースの湾曲を付ける、スライドと上の側板を270のものに交換する、上ヶ見調整をするという一連の作業で、品質を向上させることができました。

このモデルを持っている方で改良を望む方、ぜひ申し出てください。中古の270用部品がいくつか残っています。
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by chromclass | 2014-06-30 09:10 | 修理、改造 | Comments(0)
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