人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ハーモニカを動かすビブラート
H.O.の練習曲で「谷間のともしび」をやっておりますが、2部の和声がとてもきれいな曲です。いつもノービブラートで吹くくせが付いているので、ここは一つ、ハーモニカを動かすビブラートをマスターしてもらいたいと思いました。

・動かす速さ
 これは、16分音符の速さで動かすと、吹き吸いの切り替え途中や小節線越えのときにもテンポを乱すことなく動かし続けられます。
・どちらの手が動くか
 私自身は両手が同じ方向に同期して動くのがよいと思っています。一人はそれが素直にできるのでOK。もう一人は左手が不器用なためか両方が動きません。それならと左手でハーモニカの左端を持ち、そこを支点として右手だけを動かしてもらうようにしました。しかし、見るからに手、肩に力が入っており、ちっとも16分音符で均等に動いてくれません。簡単な課題だと思うのですが、重荷のようです。
・息の量
 強く吹き吸いするのではなく、息の量を多くする意識で取り組んでもらいます。うん、とても大きな音でビブラートがはっきりかかり始めました。
・耳で鑑賞
 自分の音をよく鑑賞してもらいます。ただ形だけ手を動かしても、それが耳で聞こえるようないいビブラートになるとは限りません。よく自分の音を聴いてもらいます。

ここまでやると、非常にはっきりしたいい音が出るようになりました。自分でも驚いています。バイオリン初心者のノコギリ音と熟練者の手の動きを思い出してもらい、ハーモニカでもこれだけ音色の違いが出てくるのだと認識してもらいました。

しかし、やはり次の練習日にも同じ音を響かせてくれるだろうか。根気よく、忍耐強く。
by chromclass | 2005-10-04 12:31 | 課題 | Comments(0)
<< バルブを貼ると音が出なくなる タイ >>