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「楽器の科学」から(1)
BLUE BACKS B358 橋本 尚「楽器の科学 角笛からシンセサイザーまで」という古本を入手し読み終わりました。主にオーケストラ系の楽器について電気工学の技術者でバイオリン奏者でもある筆者が色んな話題を取り上げて解説しています。とても面白い読み物でした。

オケに参加して色んな楽器の人と接するので、この本自体はとてもためになりますが、ハーモニカが中々出て来ないのでイラつきました。

しかし、ありました、こんな記述が。

「どちらを動かす?

 ところで楽器演奏のさい動かすのは、体だろうか楽器だろうか。この設問には割り切って答えてもらわねばならない。典型的な例だけで結構である。
 最も素朴な例として、まず、ハーモニカを考えよう。ハーモニカを口に当てて、吹いたり吸ったりして(管楽器は吹くだけで鳴らす)演奏する場合、動かすのは原則としてハーモニカである。口の方を動かすと、首から上を振らねばならず、とてもやれたものではない。小さくて軽いハーモニカを、パラパラッと動かす方が、はるかに楽である。もし、首を動かして速いパッセージをやれば、とてもこっけいな感じになって、恋人には見せられないシーンになるだろう。
 この逆が、俗に『首ふり三年』という、尺八の演奏である。・・・・・・」

さあ大変だ。首を動かして演奏している方、恋人を会場に呼ばない方がよいよ。
by chromclass | 2006-02-23 23:17 | 課題 | Comments(11)
Commented by kyk73 at 2006-02-24 10:18
 動くのは、身体かハーモニカかなんて面白い発想ですね。
ピアノやバイオリンなどは身体が動きます。私も下手ながら楽器はいくつか扱うので分ります。
 尺八の首振りの事、先日ラジオで尺八奏者の話で知りました。

何時も、グロブ読んでいただいて有難うございます。
コメント書いてくださって嬉しいです。
お返事はコメントの後に書きました。読んで頂ければ幸いです。
Commented by chromclass at 2006-02-24 11:47
別のBBSで、ある発表会では頭が動く生徒さんがかなりいたということだったので、気になっているテーマなのです。
Commented by サユリ at 2006-02-24 11:57 x
顔を動かしてしまうとミスが増えるみたいですね。私は最初のころに鏡を見ながらかなり気をつけて練習したおかげで大丈夫かと思いますが、ハーモニカを動かすとき大きな弧を描くように動かすと思いますが、私の場合その弧がちょっと小さいみたいなので只今矯正中です★教える側やジャンルによって違うのかどうかわかりませんが、徳永先生のお話ではフラフープくらいのイメージがよいとか。
Commented by chromclass at 2006-02-24 13:20
よかった、恋人に来てもらえる(^^)v
サユリさん、そこまで話題が及ぶ教室というのはさすがですねー。チェンバーハンさんのハーモニカは4オクターブの銀製なので無茶重たく、ハーモニカは滑らせるのではなく回転させるという話題が出てきました。自分のをチェックしてみると、まあ、無意識に回転させているときもあります。Alwaysではありません。クロードはパッカーなんだけど最初から口の端で吹いているようなところがありましたね。回転はさせていないようでした。
Commented by tsudda at 2006-02-24 19:48 x
ま~、プロの方でもパッセージによって顔が動く時もありますから、「原則的に」って話でしょうね。ところで、チェン・バー・ファンの銀製ハーモニカというのは、ファン・ハーモニカの特注品か何かでしょうか?金属ボディーのクロマティック・ハーモニカって、本当に商品数が少ないですよね。10年程前にヤマハの試作品(シルバーコンチェルト級)を見た事がありますが、結局商品化されず仕舞いです。マイスタークラスも日本に入って来なくなったし・・・需要有ると思うんですけどねぇ。
Commented by chromclass at 2006-02-24 21:54
チェン・バー・ファンさんが自分で作ったんだろうと思います(職人は別かもしれませんよ)。

写真としては

http://www.geocities.jp/harmonicamuseum/h166.jpg

ではないかと思います。

香港ではシルバー・ボディ製とブラス・ボディ製を買うことが出来るようですよ。

http://www.harmonicaart.com.hk/
Commented by tsudda at 2006-02-24 23:45 x
おおおっ!!!フランク・ファン(確か弟さん)が特別に成作したS.ワンダーの愛機と同型ですね。ファン・ハーモニカの特注品と思っておりましたが、ドイツHOHNER製品に分類してある・・・その辺の事情、何かご存知でしょうか?にしても、「仮想クロマチック・ハーモニカ博物館」堪能致しました!脱帽です。クロマティックもバスもコードも、本当に沢山の会社から発売されていたのですね。HOHNERは確かに優れているのでしょうが、半寡占(?)の現状は、正直あまり面白くありません。その点、下のリンクのブランドは面白いですね。アメリカに幾つか存在する改造主体のガレージメーカーと同じように見えますが、ボディーやスライドの構造辺りに中々の拘りがあるようで、これは面白い。注目していきたいと思います。
Commented by chromclass at 2006-02-25 00:29
この写真はeBayに出たときのものです。Huangと書いてあったと思いますがチェンバーハンさん用かS.ワンダー用かは定かではありません。私を含む日本人が入札してみましたが、落札は出来ませんでした。

ハーモニカの歴史の本が英語、ドイツ語で出版されていますが、吸収合併の歴史のようですね。昔の東独地方のSeydel、ブラジルのHering、日本のメーカーなどが生き残って、そこに中国の新メーカーが絡んできているといったとこでしょうか。スイスにもまだあるのかもしれません。
Commented by tsudda at 2006-02-25 01:02 x
>吸収合併の歴史のようです
確かにそういうものなんでしょうね。特に競争の激しかっただろうドイツや日本においては、性能の良いリードを安定して生産可能な会社が生き残った結果なのかも、と思ったりもします。中国語圏でもそのうち弱者が淘汰される事になるのでしょうね。
Commented at 2006-02-25 01:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2006-02-25 02:30
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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