昨夜はハーモニック・オムニバスの練習日でした。低音に苦しむ新メンバーを指導している中で、ついでに最低音部で手を動かすビブラートを聞かせた「夢のあとに」の出だしを聞かせました。みんな「チェロみたい」と言ってくれました。で、同じことを「アニーローリー」でトライさせましたが、ここで出た症状がいくつかありました。克服すべき課題ですね。
・左手を支点にして右手を動かすため、ハーモニカの低音部は実際にはちっとも動いていないのでビブラートもかからない。両手を共に動かすとよいのだが。
・ビブラートが早すぎる。チェロのビブラートとバイオリンのビブラートでは速さが違うのだが、遅く動かすということができない。
・曲想を自由につけて音楽を表現してほしいのだが、いつもの癖で足を一定テンポで動かして吹くので、機械的な演奏になってしまう。指揮者のつもりで曲想を出すとかソリストとしての訓練が必要。
・手を動かすことで満足してしまって、実際に吹いている音が震えていないことに気付かない。耳で自分の演奏をよく聞いて手の動きにフィードバックをかけることが必要。
うまく低音を活用できれば、実にチェロ的な演奏ができるので、スローのがとても楽しくなります。トライしてみましょう。