このほどトンボ楽器から新発売の合奏用ハーモニカが試奏用に贈られてきました。
C調またはAm調(ハーモニカ教室で最もよく使われる調子)の曲をアンサンブル演奏するためのバス・ハーモニカとコード・ハーモニカです。詳しい説明は下記URLをご覧ください。
http://www.tombo-m.co.jp/harm/ens.html
No.1160 Pocket Bass
バス・ハーモニカは、実はアコーディオンのバス音の配列のようになっており、コード・ハーモニカのベース音だけ取り出したような配置になっております。たとえばCのコードですとドとソという5度違いの音がベース音として使われるようなことが多いのですが、C音の右横にG音が配置されているので
ド ソ ド ソ
のようなベース音を簡単に出せるわけです。G7のコードですとソとレが使われますが、G音の右横にD音が配置されていますので
ソ レ ソ レ
と出すことができるわけです。全部吹き音です。
No.1161 Pocket Chord
コード・ハーモニカは主要3和音+αが隣り合って配列されており、ちょっと慣れればすぐ伴奏できるようになるでしょう。全部吹き音だけです。普通のコード・ハーモニカとは勝手が違いますが、混乱することなく、どちらでも吹けるようになると思いました。
バスとコードの配置は次のようになっています。
バス
上段 F C G D A
下段 D A E B F#
コード
上段 F C G7 D7
下段 Dm Am E7 B7
どちらもサイズが小さいので、大きめのポケットやカバンに入れて持ち運びやすいので、重宝すると思います。
和音に対して敏感になってくると、複音ハーモニカでベースを入れる奏法を耳が受け付けなくなって、複音ソロを吹きたくなくなってきます。常々、隣の人と組んで、メロディとコードに分けて吹けるといいなと思っているのですが、このポケット・シリーズはそれを簡単に実現できそうです。ただし、C調とAm調の曲だけだと音域が高いので、物足りないという感も否めません。
当教室で扱っているS-ChordとかSwan Compact Chord 48なども同じ目的で使えるので、活用したいと思います。