M. O.さんからの依頼。
6番E音、7番G音の音程が下がっているから、リード交換をとのこと。
確かに下がっていましたが、リードの状態はまだどんどん下がっていく、折れる寸前の状態ではないようなので、鑢で調律しました。試し吹きをしても大丈夫のようです。
他にも音程が狂っているところは散見されるので、それらも含めて調律しました。
改めて考えてみるに、リードはあの振動で多少音程が狂っていくという前提のもとに、奏者は自分で調律位はできた方がよいのです。でも、そのうちに調律では済まなくなる位金属疲労が重なって、最終的には折れてしまうのでしょう。今回のケースは、まだ調律で直せる段階なのだろうと思いました。
以前に、修理したものがすぐ駄目になるという経験をしました。それでなるべくリード交換で対処するようにはしているのですが、今回のようなケースはちょっと判断に迷いました。