クロマチック・ハーモニカでは5線譜が一般的ですが、複音主体の方にクロマチックを吹いてもらおうとすると、まず5線譜が壁となって立ちはだかります。
中でも、5線の範囲内なら大体読めるけれど、はみ出した上線の部分が読めなくてと嘆かれる方が多いです。
私はそのとき、上第2線のドは当たり前として覚えてください、上第3線のミは3本なのだからミッツ、語呂合わせでミと読むんですよと指摘すると、大抵の人はああそうだと納得してくれます。こんな語呂合わせもきっと40年以上前の受験術の一環で身に付いたのでしょうね。
でミの上隣だからファ、ドの上隣だからレという風に基点となるいくつかの近隣という風に読んでいくと読みやすいと思います。
下線の方もちゃんと読まなければならないのですが、3オクターブのクロマチックでは下第1線のド以下はあまり出てこないので、それほど困らないようではあります。