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Swan Compact Chord 48
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このコード・ハーモニカはバルブを貼っていないモデルです。HohnerのAccordaと同じコード配列ですが、リードの数は半分で、それゆえにコンパクトなサイズになっています。

上下2本のハーモニカの上のものは、上下の段に別れており、上の段を吹けばMajorコード、舌の段を吸えば7thコードが出ます。Accorda同様、上下の段を同時に咥えて吹き吸いしてもいいのですが、バルブを貼ってないため、反対の段から空気が漏れるため、音が貧弱になります。で、しっかりした音を出すためには、上の段だけ吹く、下の段だけ吸うという演奏方法が求められます。熟練するとそれも十分可能だとは思いますが、Minorコードを吹くためには下のハーモニカの上段を吹かなければなりません。これが速い演奏の中では中々厄介なのです。

そこで、バルブを貼ってAccordaと同様の演奏方法ができるようにしようと考えました。

リードプレートの外側にバルブを貼るのは何の苦労もありません。問題は内側でした。穴が一枚のリードを収めるだけの幅しかないのでとても狭いのです。非常に気を使ってぎりぎり正確に貼らないとバルブが壁に接触して音が出なくなります。一旦貼った後組み立てると鳴らない音が出てきて、また分解、貼り直しという操作を何回も強いられました。

結果はOKでしたが、バルブの消費量にも悩まされました。15番、16番、17番、18番のバルブばかりが消費されます。それぞれ48枚ずつ必要とするので、買い置きしてあるバルブの袋がどんどん空になっていきます。

さて、これからの課題は幅の狭いコード・ハーモニカの動きに慣れることです。簡単な3コード程度の曲は軽くこなせますが、循環和音の曲の動きではまだまだです。目標は「Peg O' My Heart」を吹けるようになることです。がんばろう。
by chromclass | 2005-09-26 00:57 | 修理、改造 | Comments(0)
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