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Richard Hayman Ruby
Richard Hayman Ruby_a0009196_9829.jpgこれはまた、なんという音色創りなのでしょう。

18歳でRascals入団、Rascalsの編曲、MGMの映画音楽担当、同20th Century Fox,Waner Brothersなどを経て「Ruby Gentry」の映画音楽からハーモニカ演奏のシングル盤「Ruby」でヒットパレードのトップに躍り出た。TV音楽も数多く手がけ、音楽ディレクターとしてBob Hope、Tim Jones、Engelbert Humperdunck、Red Skelton、Carpenters、Osmonds、Ray Clark、Pat Boone、Rowan and Martin's Laugh-In、Bobby Vinton、Mike Douglas、etc.を手がけた。その他セントルイス、デトロイト交響楽団の指揮者、ボストン・ポップス、バッファロ・フィルハーモニック、ピッツバーグ・シンフォニー、インディアナポリス・シンフォニー、ダラス・シンフォニー、アトランタ・シンフォニー、バンクーバー・シンフォニーなどの客員指揮者を務めた。ボストン・ポップスでは30年間も主任編曲者であった。

こういう輝かしい経歴の後でなおこのようなハーモニカ主体のLPを出しているんですね。もともと彼の音色にはすごいものがありますが、その極限といってよいような音創りが聴けるのがこのアルバムなんです。

この音色は16穴木製ボディの280だろうと思われるのですが、彼はA調の270を使うというDick Gardnerさんからの情報もあり、装飾音も含めて採譜すればわかるかと思われるのですが、まだそこまで力を入れておりません。コツは音をすごく絞っているんだと思います。そこから普通の音に戻す音上げが随所に見られますから。

収録曲は

1.MAGIC
2.RUBY
3.I'LL NEVER LOVE THIS WAY AGAIN
4.OLIVIA
5.PETITE FLEUR
6.42ND STREET
7.THE LONELY SHEPHERED
8.LOVE THE WORLD AWAY
9.THE COLORS OF MY LIVE
10.SOMEONE IS WAITING
11.LISA

です。

2.はこれまで聞いてきたRubyとはまた一味違えた演奏で新鮮に聴けました。 5.はスローでよく聞くクラリネットの演奏とはまた違ったムードがあります。6.は乗りのよいSwing、演奏したくなります。7.はハーモニカにぴったりのかっこよい曲。
by chromclass | 2004-06-04 09:09 | 鑑賞 | Comments(0)
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