昨夜はハーモニック・オムニバスの合奏練習でした。「冬のソナタ」の「最初から今まで」を原調のGm(b2個)で取り組んでいます。調子そのものの戸惑いは練習を積み重ねるにつれ徐々になくなってきています。オーケストラからの採譜ですので1st、2ndのそれぞれでバイオリン・パートが奏でる高音部分が出てきます。これまでのところは、音を演奏することに夢中で、まだ音色に注意が行っていませんでした。そこで今回は、高音の出し方に注意を払ってもらいました。
現在の現象は、ノービブラートで強く吹いているため、非常に耳に痛い音が出ています。元々バイオリンのパートなので、ここではバイオリンのように手を動かすビブラートを練習してもらいました。私達は学生時代に散々手を動かすビブラートを使っているので、曲を演奏しながら手を動かすというのは当たり前にやっておりますが、今までやったことのない人にとっては、かなりなハードルと感じられるようです。無意識的に手が動くようになるためには、大分時間がかかるかもしれません。
最近はもんオケの練習でバイオリンとチェロのビブラートのかけ方を観察する機会があります。バイオリンは速く、チェロは遅く手が動いています。これは、高音部では速く、低音部では遅くかけることを意味しており、教則本でもよく書かれていることですが、実際に観察できる環境にあるのはうれしい限りです。合奏で使っているクロマチックは16穴、4オクターブの音域がありますから、時にはバイオリン、時にはチェロの役目をしなければなりません。今回はとりあえず高音を意識して取り組んでもらいました。