S.K.さんの2本が、スライドの動きが悪くなって、分解して水洗いしたけれど動かないという。
どれどれとマウスピースを分解しました。観察すると、確かに洗った形跡がありますが、あちこちに唾液のカスがまだこびりついています。真鍮のヘラでそれらを取り除いた後、マウスピースをさらに観察すると、金鍍金の下から錆が少し浮き出ています。恐らく、こちらの要因の方が大きそうです。スライドを斜めにして使えば、錆をこそげ落とすことが可能です。その処置の後で組み立てると、とてもスライドの動きがスムーズになりました。
もう1本も同様でした。
台湾大会の売店から買ってきたオイルをスライドの右端に裏表一滴ずつ垂らして様子を見てもらうことにしました。成分がわからないので口が当たる部分には使いたくありません。
さて、今回のキーワードは、マウスピース内側の錆でした。