中国Swan社製16穴クロマチック・ハーモニカ。以前に紹介した14穴モデル1454よりも音域が広く、かつ、ちゃんと穴番号も刻印されています。改良されているらしく、空気漏れ感はなくなっています。惜しむらくは、音程がA=440で調律されていることです。これは自分用にすでにA=443に調律し直しました。また、上げ身の調節が必要なところがいくつもありました。そして、バネが少し柔らかすぎますので、硬めに調節しました。
早速、もんオケの練習、ハーモニック・オムニバスの練習で使ってみましたが、使用感は丸です。音色もまあ、普通です。(Hohnerの音は、やっぱりいいと思いますねえ。)
形状としてはSuper 64Gに似ていますが、穴の配列は270やHering製品と同様、ストーレート配列ですので、レバーはショート・ストロークになり、音の切れはよいです。バルブはごらんのように赤いものが使われています。これの長時間の使用感は、またよく吹きこなしてからレポートします。
実は、この機種を工房クロムの取り扱い商品にしようともくろんでおります。そのままではまだ不満が残りますので、上に挙げたような改良を施した上で、販売していきたいと考えています。したがって、1本、1本の調節が必要なため、すぐに注文に応じられるわけではありませんし、大量の注文にも応えられません。しかし、予備に持っていたいとか練習用にしたいとかいったような要望があれば、細々と提供していきます。お値段は、Hohner製よりはかなり安くできる予定です。
ご期待ください。