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2012年 02月 06日 ( 2 )
SUZUKI SIRIUS S-56S
S. K.さんの依頼。

吹きやすいようにしてほしいとのこと。

まず上げ見調整を行いました。その後、調律に入りましたが、微妙な音程のずれがアチコチあり、全体的な調律になりました。音は、私の持っているものと同様に出やすくなりました。
by chromclass | 2012-02-06 12:26 | 修理、改造 | Comments(3)
上げ見調整
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シリウスS-56の上げ見調整を頼まれました。観察します。吸い音A、B、Dの各低音が写っています。


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こちらは私のもので、以前に上げ見調整してあります。下のバルブがよく見えています。この微妙な上げ見の差で、よく鳴るハーモニカと鳴りにくいハーモニカが分かれます。


上げ見調整の必要性は大体目視で判定できますが、調整は目だけでやってはいけません。音をかなり強くフェイク(ベンド)させたりしながら無理なく鳴るまで実施します。作業は、ヘラをリードの下にそっと押し込んでいきます。上げ過ぎると空気漏れが多くなりますので注意してください。上げ見がうまく調整できた後、調律します。大抵低くなりますから。

うまく上げ見調整されているハーモニカの上げ見は、低音が多く、高音に行くにしたがって少なくなっていきます。きれいに単調減少していればOKです。逆に、この単調減少性を乱すようなリードが見つかれば、それが上げ見調整の対象となるリードです。

それとは別に、メーカーから出荷されるクロマチック・ハーモニカは、一般に上げ見が少し少ないと言えます。全体的にちょっとだけ上げてやることで、フェイク(ベンド)自在の、軟らかな感じの一品に仕立てることが可能になります。

私は新品を買うとすぐ分解して上げ見調整を行います。調整しないでもよく鳴るハーモニカはめったに当たりません。宝くじみたいなものでしょうか(笑)。
by chromclass | 2012-02-06 10:10 | 修理、改造 | Comments(0)